宇宙の研究!
星外にある空間「宇宙」の謎に迫る!
宇宙とは
宇宙とは、アーテリス(惑星ハイデリン)を覆う大気圏の外側にある空間を示す言葉です。
古くは遠い空を「天」と呼んでいましたが、そこに計り知れないほどの広がりがあると考えた知識人が用いた「宇宙」という言葉も、シャーレアンなどの知識人を中心に定着しています。
ここではアーテリスも宇宙の星の一つと考え、一緒に解説していきます。
宇宙の誕生と終焉
あくまでイーア族の仮説ですが、宇宙の誕生と終焉を次のように説明しています。
宇宙の始まりは高密度の「点」であり、ある瞬間に爆発、膨張し始め、あらゆる方向へ高速で広がっていきました。
そして、宇宙はいまでも膨張し続けています。
宇宙が膨張し続けると、星々は遠くに引き離されます。
新しい恒星は生まれなくなり、既存の恒星は消えていきます。
いずれ宇宙は全ての熱と光を失い、全ての星は凍てつき、永遠の終わりを迎えます。
人々が住む星と周辺の宇宙
アーテリス
古代には「アーテリス」、現代のエオルゼア地方など一部では「ハイデリン」と呼ばれている惑星です。
太陽系に属する惑星であり、1周384日(32日×12ヶ月)で太陽の回りを公転しています。
恒星(太陽)からのハビタブルゾーンに位置し、水や酸素を大量に蓄え、人々や多種多様な生物が生存できる惑星です。
また、エーテルに恵まれた惑星であり「エーテルが特別に濃い星」がアーテリスの語源になっていると言われています。
月
月はアーテリスの衛星であり、約12000年前に古代人が創造した星の意思「ハイデリン」によって、同じく星の意思「ゾディアーク」を封じるために創られた人工物です。(ただし、古代時代以前から月があった可能性もあり)
5000年以上前のアラグ文明時代には、蛮神バハムートを封じたダラガブが打ち上げられ、月の衛星(孫衛星)となりました。
月は「大月」、ダラガブは「小月」、合わせて「双月」とも呼ばれ、第六星暦末期まで親しまれます。
しかし、ダラガブはガレマール帝国のメテオ計劃により、アーテリス(現惑星ハイデリン)へ落下し、第七霊災を引き起こしました。
月には基本的に大気がなく、嘆きの海など一部にはレポリットが開発した大気維持システムにより人々が生活に困らない程度には呼吸が可能です。
あくまで大気は一部分であり、アーテリスのように青空が広がることはなく、昼間でも星が見えています。
太陽
シャーレアンでは人々の住む星は太陽の周りを巡っていると言われ、実際アーテリスは太陽を中心に公転しています。
星にはざっくり大きく分けて「恒星」と「惑星」があり、太陽は恒星に属します。
恒星は自ら光を発する天体で、夜空に輝く殆どの星は恒星です。
太陽から発せられた光やエネルギーは、アーテリスの全ての生命を育んできました。
太陽に関する研究はあまり進んでいませんが、太陽自体は古くから太陽神、または日神など各地の信仰の対象となっています。
メーティオンが発見した文明など
メーティオンが宇宙で調査した星々の報告です。基本的に発見順の数字の文明が名付けられています。
全て明らかになっておらず、報告なしの不明な文明もあります。
ヘルメスは輝く星々にアーテリスと同じ大地があると説明していましたが、アーテリスから見える星の殆どは恒星であり大地は存在しません。
ウルティマ・トゥーレ
メーティオンの棲家にして、想いだけが真実となる世界。
調査した星々の末期の光景を再現しています。
その名の通り「天の果て」、アーテリスからは計り知れないほどの距離にある宙域だと思われます。
月へ行くだけの宇宙船「ラグナロク」を改良し、レポリットの技術やマザークリスタルの力により「跳躍飛行」で向かいました。
相対性理論の影響を受けることなく、時間の感覚も変わらないようです。
1番目:エーナ文明
メーティオンが「文明形成の痕跡あり。住居と思しき建造物はあるものの、現存する生命はなし。」と報告した文明です。
ウルティマ・トゥーレでは、オストラコン・エーナに「命なき街」として再現しています。
2番目:ディオ文明
メーティオンが「大破した建造物の残骸が点在。地表は氷に覆われ、生命は検知できず。」と報告した文明です。3番目:トゥリア文明
メーティオンが「都市と呼べる住居集合体が現存。知的「生命」は存在しないが、かつてそうであったとする思念体が残留している。」と報告した文明です。
ウルティマ・トゥーレでは、オストラコン・トゥリアに「イーアの里」として再現しています。
自らを「イーア」という種族名で認識している住人は、肉体から脱却し精神体として活動する種族です。
エリュシオンに新たに生まれた「ミゥ・ミーシュ」という生物が、肉体があった頃のイーアの幼体に近い姿と推測されています。
4番目:テーセラ文明
メーティオンが「こちらも住居と思しき建造物あり、現存生命はなし。疫病ないし汚染が死滅の原因と推定される……。」と報告した文明です。6番目:エークシ文明
メーティオンの報告は特にありません。
レムナントでは、オストラコン・エークシに「グレビュオフの集落」として再現しています。
海洋惑星に発生した文明で、海獣に似た「グレビュオフ」が暮らしていました。
文明の発展により海洋汚染が発生し、肉体が変異する病が流行したことにより滅亡しました。
7番目:エプタ文明
メーティオンの報告は特にありません。
「二十四脚文明人」が住む、足の数が多いほど高知能とされている文明です。
8番目:オクト文明
メーティオンが「全土で大規模な戦闘中。住民との接触を果たすが、彼らは間もなく破壊兵器により全滅。」と報告した文明です。
レムナントにオストラコン・オクトとして再現しています。
ここには、アーテリスの人々と似た有機生命体「カレルアン」が暮らしています。
幾多の戦乱を乗り越え、星全体を統一する政体「世界連邦」を発足させ、恒久平和を実現させましたが、自由を求める「自由連盟」が現れ、内戦状態となりました。
この戦いが最終戦争となり、文明滅亡へと猛進してしまいます。
9番目:エンネア文明
メーティオンが「一面の砂漠、植物に類する生命も発見できず。砂の中に、比較的アーテリスの人に近い形状の骨が多数存在。知的生命であったかは判断不能……。」と報告した文明です。15番目:デカペンデ文明
メーティオンが「特定の個体を神子と呼称し、文化の中核としていた。しかし、その神子の暴動によって全滅。私にそれを語った神子本人も、問いを提示したところ、回答と称して自害……知的生命消失。」と報告した文明です。16番目:デカークシ文明
メーティオンの報告は特にありません。
ウルティマ・トゥーレでは、オストラコン・デカークシに「オミクロン・ベース」として再現しています。
アルファトロン星において、同じ星に住む別の種族に圧倒されて、追いやられた者たちは強さを求めて体の一部を作り変えました。
やがて、それが全身に及び、最後に残った脳さえも信号を体外に保存できるようになり、完全な「機体」と化した自分たちを「オミクロン」と呼び、星全土を制圧します。
弱き存在は強き存在に圧倒されるため、宇宙ではより強くあらねばならないと、異星侵攻が行われ、竜星をも滅亡させる力を手にしました。
強さを得た先、目的を失い、オミクロンのマスターは命令を下せなくなり、終わりを迎えます。
17番目:デカエプタ文明
メーティオンの報告は特にありません。
レムナントでは、オストラコン・デカエプタに「満ち足りた世界」として再現しています。
「ニビラーン」達は、永遠の命を得ることで、病を克服し、完全相互理解に達することで、思想的対立を排除しました。
しかし、悲しみを排除した先には生きる喜びもなく、生に意味すら見失い、「ラーラー」という終わりの機構を創り出し、滅亡しました。
18番目:デカオクト文明
メーティオンの報告は特にありません。
ウルティマ・トゥーレでは、オストラコン・デカオクトに「リア・ターラ」として再現しています。
ミドガルズオルムの故郷、「ドラゴン族」が住まう「竜星」です。
宇宙の中では最強の部類に属する種族でしたが、オミクロン族との戦いに敗れ滅亡しました。
ゴードナ文明
オミクロン族「スティグマ・フォー」の記憶領域に保存されていました。
星外進出を果たした、アルファトロン文明の軍団が、小惑星帯で接触、交戦した文明です。
攻撃を受けたゴードナ文明は、短期間で滅亡しました。
交戦した相手は機械でしたが、ゴードナを名乗る文明の主がどんな生物だったかは解析中のようです。
※設定本3巻によると「メーティオンが11番目に接触した文明」だそうです。
その他
地球文明
地球とは天の川銀河と呼ばれる天体の集まりに属する惑星です。
記録によると地球の時間で約46億年前に誕生し、アーテリスと同名の太陽という恒星を公転しています。
地球文明の末期には「人類」と呼ばれるアーテリスのヒューラン族に似た種族が、比較的高度な文明を有していましたが、約8000年前に滅亡しました。
現在は人類の残したアンドロイドと、外宇宙からの侵略者エイリアンとその手下の機械生命体との戦いが繰り広げられています。
地球にも月があり、ヨルハ部隊などのアンドロイドたちにとって、人類が月に逃げ延びたと信じられている場所です。
アーテリスの月より遠い距離にあり、地球誕生と同時期にできた自然物です。
堕天使アルテマ
オーボンヌ修道院で発見された「堕天使アルテマ」は、シドの推論によると、オメガのように別次元、別宇宙からやってきた未知の生命体と考えているようです。
マンダヴィリアンの星
マンダヴィリアンの星々は原因不明の災厄で滅びました。ゴッドブランドは平和を脅かすものと戦う武器として、マンダヴィルウェポンを製作したようです。
コヨコヨの母星
終末の災厄により、宇宙に出ていた「コヨコヨ」と「トモダチ」以外は滅びてしまいました。ふたりは安全な避難先を探すうえで、惑星ハイデリンにたどり着いたようです。
鏡像世界の宇宙など
残念ながらこの謎は明らかになっていません。
星の意思ハイデリンは宇宙全体を14に分割したとは考えにくく、ゾディアークをバラバラに封印した月までの範囲と推測されます。
また、母星の危機から脱出したミドガルズオルムは、第一世界や第十三世界に降り立った形跡はなく、原初世界にのみ辿り着いたと考えられます。
つまり、外宇宙からは、原初世界にのみに繋がっていると予想されます。
いまのところ鏡像世界から宇宙へ飛び立ったという事例はないので、こちらはどうなっているかは不明です。
さらなる研究結果が待たれます。
ミドガルズオルム以外にも異邦者はまだいます。
第一世界に出現した「白い球」です。
この「白い球」は機械生命体のコピーを生み出すことで第一世界を侵略しようとし、それに対抗するため、その白い球にアンドロイド「2B、9S」達のデータを感染させ第一世界への出現を実行しました。
コノッグからの報告によると白い球は「他の世界から飛来したモノ」とのことです。
文字通りの意味で捉えると、宇宙から飛んできたとも取れますが、外宇宙からは原初世界としか繋がっていないという点と矛盾します。
後にコノッグは白い球が2B達の世界と繋がっていることを突き止め、データが神々の名を持つ機械に保存されていることを突き止めます。
つまり、「アーテリスがある宇宙」は地球の「人類」が作った「仮想世界」ではないかと推測できます。
「白い球」は地球に残された「仮想世界」のデータに入り、第一世界を侵略しようとしたということです。
地球がある宇宙は、アーテリスがある宇宙と別のより上位の宇宙なのかもしれません。
答えはないので、あくまで推測です。