第五星暦の研究!
大魔法時代とも呼ばれた第五星暦の解説です。
第五星暦とは
世界はエオルゼアを中心に幾度となく霊災と呼ばれる災厄が発生し、文明が振り出しに戻っています。
霊災を乗り越えた復興、繁栄の時代を「星暦」と呼び、第五星暦は今からふたつ前の星暦です。
現在は第七星暦元年ですが、5年前の第七霊災は、賢人ルイゾワ氏の働きで限定的な被害で収まり、文明を滅ぼすには至らず、第六星暦の文明を引き継いだ形となっています。
そういう意味では、第五星暦はひとつ前の星暦とも考えられます。
第五星暦は主にマハ、アムダプールといった大国により魔法文明が発達した時代です。
やがて、そうした大国により魔大戦が起こり、第六霊災を引き起こします。
第五星暦の国
現在判明している第五星暦にあった国です。
エオルゼア地方には、「マハ」「アムダプール」といった魔法大国を始め、「ニーム」「スカラ」などが存在していました。
東方地域には、おそらく第五星暦頃「ひんがしの国」が建国されたと思われます。
イルサバード大陸南東部には、「ボズヤ」があります。
ボズヤは第三星暦からあり、いまのところ世界で一番歴史の長い国になっています。
オサード大陸南部にあったと思われる、イヴァリースの国々の時代は明らかになっていません。
ゴーグの民はガレアン族の始祖の七部族のひとつという説があり、共和制ガレマールを建国したとすれば、それほど遠い昔でもないと推測もできますが、おとぎ話や伝説になるくらい不確かな存在だったなら、第四星暦頃とも考えられます。
第五星暦の歴史
エオルゼア
年表作成にあたって、黒魔道士「シャトト」氏を基準としました。
シャトトは第五星暦800年頃生まれ、75年の人生を歩み、約2300年後に現世へ出現したということになっています。
よって、大雑把に「約2375年前を第五星暦800年頃」としています。
約や頃が付いている年数は、プラスマイナス100年の誤差があるとお考えください。
また、年齢がはっきりしているニームの少女「セトト(1590歳)」を、ギリギリ第五星暦内に含めています。
第四星暦~第五霊災
第四星暦は、第三星暦のアラグ文明を徹底的に否定し、文明レベルは一時的に第二星暦中期程度まで後退します。ただし、第四星暦後期には文明復興に向けた働きがあったようです。
その後、経緯は定かではありませんが、第五霊災「氷の災厄」が発生します。
「大氷雪時代」とも呼ばれ、アラグ時代に労働力としてイルサバード南部へ送られていたミコッテ族が、凍結した翠浪海を超えてエオルゼアへ戻ったとされています。
第四星暦は計算上は1800年以上続き、比較的長い星暦だったと思われます。
第五星暦初頭
まだ厳しい寒さが残る中、第五星暦が始まります。
第五星暦初頭、人々の間で信仰が復活し「十二神大聖堂」を建て、その祝福の力で魔法を使い、寒さをしのぎました。
聖堂を建設した場所は当時イクサル族が住んでいた黒衣森(イクサル族の言葉でティノルカ)だと思われますが、人々はイクサル族と良好な関係を築いていたようなので、異種族の聖堂を建てても問題なかったのかもしれません。
現在の十二神大聖堂は第七霊災後に修繕、再建されたものです。
イクサル族が住んでいる森林の南、現在は南部森林と呼ばれる地域は、巨大な岩石が点在する平原地帯でした。
そこへヒューラン族が移住し、開墾で得た岩石を使い、石造の都を建設しました。
第五星暦300年頃には「アムダプール」と呼ばれるようになり、第五星暦のエオルゼアの古い国として「古都」と敬われるようになります。
また、ギラバニア地方では「スカラ」という国が興ります。
第五星暦初頭という情報のみのため、アムダプールとスカラはどちらが先かということはわかりません。
スカラもアムダプールと同じく石造都市で、ギラバニアの渓谷に建設されました。
他にもこの時期にいくつかの国が興っていたかもしれません。
第五星暦500年~
南洋諸島で暮らしていたララフェル族は交易のためエオルゼアへ進出してきました。
第五星暦500年頃、コボルト族との交易のため、バイルブランド島南部に構えた交易拠点が、やがて発展し海洋都市「ニーム」という国になります。
小国であるニームは恐れ知らず猛者「ニーム海兵団」を組織し国の防衛にあたります。
一方、ヤフェーム平原、現在のヤフェーム湿原では、エオルゼアに進出したララフェル族とおそらく他の種族と共に魔法都市「マハ」という国を建国します。
その後、第五星暦550年頃、最大の十二の都市国家が並立することになりました。
それぞれが、異なるエオルゼア十二神を守護神と崇めていたと言われています。
第五星暦800年~
第五星暦800年頃、魔法都市マハに天才魔道士「シャトト・シャト」が誕生します。
究極の破壊の力を求めた結果、「黒魔法」という独自の魔法形態を成立させ、マハの軍事力が飛躍的に高まりました。
マハは周辺の都市国家を次々と制圧していき領土を広げていきます。
エオルゼアは戦乱の時代に突入しました。
アムダプールはマハに対抗する力を開発し始め、アムダプールの魔道士たちは癒やしと浄化の力である「白魔法」を編み出します。
海洋都市ニームは数少ない貴重な魔道士に「軍学魔法」を習得させ「ニーム海兵団」の治癒、支援を担当し、国の防衛力を強化させます。
マハとアムダプールの戦いは膠着状態を向かえ、力の均衡が保たれたことによって、第五星暦1000年代初頭にはエオルゼアにはひとときの平和が訪れました。
このとき、エオルゼアの都市国家は6都市にまで減少しました。
第五星暦1200年~
エオルゼアの民は平穏を謳歌する反面、他の国家も独自の魔法形態を編み出し、隆盛を極めていきました。
マハは秘密裏に妖異の軍勢を組織し、アムダプールは芸術作品と称して「守護者」を増産できる体制を構築していきます。
そして、第五星暦1200年代半ばに再びエオルゼアの地で戦乱が開かれました。
人々はこの戦いを「魔大戦」と呼ぶことになります。
第五星暦1500年~
第五星暦1510年頃、マハはアムダプールの市街地まで攻め入り、妖異「ディアボロス」を召喚し、決着をつけようとしますが、石造りの「守護者」で対抗し、ディアボロスの封印に成功します。このアムダプール攻防戦はアムダプールの勝利に終わりました。
海洋都市ニームでは帰還した交易船から伝染病が蔓延しました。
「トンベリ病」と呼ばれ、感染者を魔物のような姿に変異させてしまう病です。
対策として感染者を「ワンダラーパレス」へ隔離し、湖の底へ沈め、封印魔法で封じてしまうという強硬手段を用いました。
原因は病を振りまく妖異「ヒドソ」が、持ち帰った「飾り壷」に封じられていたことによるもので、魔法都市マハの策略でした。
そして、300年に渡って続いた魔大戦によって、各国の魔道士達はエオルゼア各地の環境エーテルの属性バランスが崩れ、「第六霊災」が迫りつつあることを予見します。
第六霊災
環境エーテルのバランスを観測すると、第六霊災は「水の災厄」ということが明らかになると、各国は「グランドカンパニー」を立ち上げ対策に乗り出します。マハはヴォイドの妖異の魔力を用いた巨大な箱舟「アーク」を使い、雲海の浮島へ避難する計画を建てました。
しかし、試験航海中に大妖異スカアハや妖異たちが暴走、「ヴォイドアーク」と化し、この計画は失敗におわりました。
その後、大津波の被害を受けたヤフェーム平原は、人の住居に適さない湿地帯と姿を変えました。
一方、ニームではニーム海兵団の戦力で「メールシュトローム作戦」を実行し、大津波を対消滅させることには成功したものの、沿岸の都市部は破壊され、ララフェル族は南洋へと帰っていきました。
アムダプールでは十分な対策が取れず都市を放棄し、ギラバニア地方へと避難することになりました。
北洋ではニュンクレフというルガディン族が、木造船でエオルゼアに救援へ向かいます。
漂流者たちを救い出し、迫りくる大津波から逃れるために、彼の故郷ヨーン島へ船ごと強制転移しました。
しかし、転移した地はギラバニアであり、その場所は「マウントヨーン」と名付けられました。
第六霊災により第五星暦に成立したエオルゼアの都市国家はすべて崩壊しました。
その他の地域
第五星暦時代に起こったであろう、他の地域の歴史です。
第五星暦初頭
約3000年前、現在ひんがしの国と呼ばれている東方諸島では、地方豪族が徴税を行っていたという記録が木簡に記されていました。それから、200年経つと、そうした豪族が近隣の勢力を滅ぼし「大王(おおきみ)」を名乗り、こういった存在が乱立しました。
約2500年前、コウシュウの西半分を領有する一大勢力へ発展したものが、いくつかの代を経て「帝(みかど)」と称することになります。
この「帝」が現在まで代々続く「ひんがしの国」の元首であり、建国もこの頃だったと思われます。
約2000年前
ヤンサ地方、現在のドマ周辺で「延夏字」が用いられるようになります。また西方の地でルーピンと呼ばれていた人狼族が東方地域へ移住してきました。
月ではレポリットたちの手により宇宙航行の設備など月の基礎を完成させます。
第六霊災
霊災によって、オサード大陸南部のエーテルバランスが変わり、ゴルモア大密林が誕生したという説があるため、霊災自体はオサード大陸あたりまで被害をもたらしていると考えられます。これにより、イヴァリース時代の建造物も失われていると思われます。
一方「ひんがしの国」は、霊災の被害にあったようには思えないので、エオルゼアを中心に発生した霊災は、ひんがしの国までは届いてないのかもしれません。
現在も残る遺跡
古城アムダプール
マハとの戦いにおいて致命的な損傷を受け放棄された城です。
森の精霊により隠されていて第七霊災の影響で再び現れました。
最近では「最後の群民」たちに占拠されていました。
アムダプール市街
こちらも森の精霊により隠されていましたが第七霊災で姿を現しました。
白魔法で繁栄したアムダプールの石造都市です。
ヤフェーム湿原
かつて平原だった、現在のヤフェーム湿原です。
モードゥナと似たような湿原地帯であり、リージョンもモードゥナに属しています。
マハ都市遺跡
有名人を冠した公園や広場もあるマハの都市です。
奥にはピラミッドがあります。
ヴォイドアーク
第六霊災でマハの住民を乗せるはずだった箱舟「アーク」です。
妖異の暴走によりヴォイドアークと化してしまいました。
ダン・スカー
第六霊災でマハの住民が避難する予定だった都市です。
アバラシア山脈上空の浮島に建設されていました。
ニーム浮遊遺跡
古代都市ニームの遺跡です。
第七霊災で風属性の力が強まり、遺跡の一部が浮遊してしまいました。
ワンダラーパレス
旅神「オシュオン」を祀った神殿です。
第五星暦末期に「トンベリ病」が流行した際、隔離施設として利用されました。
スカラ
第五星暦に栄えた石造都市「スカラ」です。
現在はロッホ・セル湖の底へ沈んでしまいました。