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FF14「エコーズ オブ ヴァナ・ディール」の研究

EoVの研究!

「エコーズ オブ ヴァナ・ディール」の研究

ファイナルファンタジーXIとのコラボレーションコンテンツ「エコーズ オブ ヴァナ・ディール」の解説です!
情報はパッチ7.1時点のものです。

はじめに

FF11とFF14は、ともに田中弘道氏率いる当時の第3開発事業部(現在は紆余曲折を経て吉田氏率いるクリエイティブスタジオ3)で制作されたMMORPGです。

攻略情報

この記事は「エコーズ オブ ヴァナ・ディール」のストーリーを最新の状態まで進めたうえでお読みください。

交わる世界
受注場所:トライヨラ (X:13.0 Y:11.6)使いのフビゴ族
受注条件:パッチ7.0メインクエスト「黄金のレガシー」クリア



■攻略記事
FF14「ジュノ:ザ・ファーストウォーク」攻略


オリジナルからキャラクターモデリングの変更

ライトニング

以前に開催された「ファイナルファンタジーXIII」とのコラボの際、登場した「ライトニング」のキャラクターモデリングが、オリジナルのFF13のモデルを使用したにもかかわらずユーザーから不評でした。
これは、FF13とFF14では顔の造形や頭身が異なるため、FF14の世界に馴染まなかったことが原因です。
このことを受けて、その後の他作品のキャラクターは、ノクティス、イロハ、2B、クライヴなど、FF14で登場する際に、ヒューラン族ベースに作り直しています。

今回もプリッシュを登場させるにあたって、FF14のエレゼン族と比べて違和感のないように作られていると考えられます。

拡張ストーリーの違い

FF11とFF14の違い

FF14は拡張で追加されるメインストーリーは前作からの続きとなっていて、一連のストーリーは全部繋がっています。
そのため、法律上、前作までの拡張ライセンスが無料で付属している形で販売されています。
一方、FF11はジラートの幻影のみ無印の続きとなっていますが、他の拡張のストーリーは独立した物語になっています。

過去のコラボレーション

「エコーズ オブ ヴァナ・ディール」では、サレージャが模造した世界やキャラクターですが、過去のコラボレーションでは、本物のキャラクターがクロスオーバーされているものと考えられます。

黒い悪魔

シャントット

新生FF14サービス開始後、少し経ってから開催されたコラボレーションイベントです。
FF11を代表するキャラクターのひとり「シャントット」が登場しています。
FF11のキャラクターモデリングが採用されていますが、タルタル族というマスコット的キャラクターなため、特に違和感はなかったようです。

星唄異聞

星唄異聞

初回は2015年に開催され、今でも度々再演されているコラボレーションイベントです。
2015年に実装されたFF11の集大成となる「ヴァナ・ディールの星唄」というストーリーに登場する「イロハ」が登場します。
こちらはキャラクターモデリングがFF14のヒューラン族のような姿に変更されています。

星唄異聞

クエスト中に、各ストーリーのヒロインのスクリーンショットが登場します。
プリッシュの後ろにいるのは、「エコーズ オブ ヴァナ・ディール」で名前だけ登場した「ウルミア」です。

宮廷賢士サレージャ

このストーリーは、トライヨラ連王国のヴォロク連王宮で宮廷賢士を務めているサレージャが大きく関わってきます。
直前に開催された継承の儀では、第一王子ゾラージャの派閥として彼に随行していました。

天深きセノーテ

ゾラージャが継承の儀で敗退した後、サレージャは王宮の宝物庫から「鍵」と呼ばれるアーティファクトを持ち出し、ゾラージャと共に天深きセノーテの最奥にある黄金郷の「扉」へ向かいます。
そこでゾラージャが「鍵」を受け取ると、黄金郷の「扉」の先から何者かに話しかけられました。
「扉」から聞こえてきた声は、「ゲート(扉)は開けられないけど新たに繋げることはできる。私の知識があれば世界を作り変えることもできる」とそそのかします。
そのときサレージャは、ゾラージャに裏切られ、奈落へと突き落とされてしまいました。

扉

黄金郷への「扉」は後に、暁たちがクルルの耳飾りに保存されていたコードを使って開かれました。
「扉」はその後の調査で、行き来を便利にするためか開きっぱなしになっています。

経緯は不明ですが九死に一生を得たサレージャは、開かれた黄金郷の「扉」へ侵入し、世界と世界の狭間(おそらく次元の狭間)で、異界「ヴァナ・ディール」の「ウォーク オブ エコーズ」を観測します。
そこで得られたヴァナ・ディールの記憶「エコーズの残滓」とエレクトロープを使い、マムークの呪法でヴァナ・ディールの街や人物を再現しました。

ただし、エルヴァーン族の冒険者「アルシャール」に関して、サレージャは覚えがないようです。

ヴァナ・ディールは鏡像世界なのか

ヴァナ・ディールは鏡像世界なのか

残念ながらヴァナ・ディールの世界は、古代に分割した鏡像世界ではないと考えられます。
鏡像世界は、その名の通り、地形その他が鏡に映したかのように似通っているという特徴があることから名付けられた世界です。
ヴァナ・ディールの世界の全貌はまだ明らかになっていませんが、一部だけを見ても、到底似ているとは思えません。
プレートテクトニクスの大陸移動説を考えても、数億年の時間のズレが必要で、かなり無理がある話だと思います。

ここはサレージャが次元の狭間のような空間で、異界ヴァナ・ディールの世界を垣間見たという証言を鵜呑みにして、鏡像世界とは全く違う世界と考えたほうがよさそうです。

次元の狭間で他のゲームの世界が見られるのか

オメガ

次元の狭間で他のゲームの世界を見たと思われる事例は存在します。
それはオメガが見たシグマ世界です。
デルタ世界はガレマール帝国で読まれている小説に登場するFF5のキャラクターがボスとして出現しましたが、シグマ世界は別世界のキャラクターを収集してきたと考えられます。
オメガは次元の狭間でFF6のボスや異界「ドマ」などを垣間見て、アルファトロンの技術を使って再現したと考えられます。

ヴァナ・ディールとジュノ大公国

ヴァナ・ディール

「ヴァナ・ディール(母なる大地)」、近東では「ウルグーム」とも呼ばれている世界がFF11の冒険の舞台です。
冒険者が行けるエリアは、世界のほんの一部でしかなく、未だに世界の全貌は明らかになっていません。
設定上、既存のマップの他に、北にはラゾア大陸、南にはオルジリア大陸があると言われています。

ジュノ大公国

ジュノ大公国

ジュノ大公国はクォン大陸とミンダルシア大陸の海峡に造られた「ヘヴンズブリッジ(ヘブンズブリッジ)」の上に形成された都市です。
付近には5つの橋がかけられており、それぞれに名前がありますが、総称してヘヴンズブリッジと呼ぶと思われます。
橋の上には街として「ル・ルデの庭」「ジュノ上層」「ジュノ下層」「ジュノ港」の4エリア存在します。
FF11の初期の4都市は4エリア分のマップがあります。

「カムラナート大公」が治める国であり、地理的に交通の要所、商業の街として栄えてきました。
冒険者は所属できない国ではありますが、人が多く集まることからロビーエリアとして長年に渡り愛されています。

ジュノ下層

ジュノ下層

ヘヴンズブリッジの「市場橋」に作られた街です。
「エコーズ オブ ヴァナ・ディール」では、最初のバトルエリアと、後に開放されるイベントエリアで分かれています。
プリッシュと戦う「闘舞台」はFF11にはありません。
また、FF14は南北に真っ直ぐですが、FF11は斜めになっています。

ジュノ下層

FF14のジュノ下層からも、ジュノ上層とル・ルデの庭が見えます。
中央の建物(ル・ルデの庭の下)は居住区(モグハウス)だと思われます。

マムージャ蕃国とグルージャジャ

マムージャ蕃国はエラジア大陸西端に位置するマザラカ半島を領するマムージャ族の国家です。
一方、FF14ではエオルゼアの人々が西方新大陸(トラル大陸)に存在すると噂されているマムージャ族の国を呼ぶ際に用いられる国名です。

マムージャ蕃国

マムージャ蕃国

FF11のマムージャ蕃国は、ジュノなど中の国からみて近東と呼ばれる地域に属し、アトルガン皇国と敵対している蛮族勢力のうちのひとつです。
蕃都マムークに拠点を築いています。
もともとはアトルガン皇国と友好的な関係を築いてきましたが、近年、僭主グルージャジャの登場により、状況が一変し、アトルガン皇国に対して敵対するようになりました。
ちなみの蕃国は「未開の国」「野蛮な国」という意味らしいです。

グルージャジャ

グルージャジャ

これまでのマムージャ蕃国は、4人のマムージャ族の合議制で国を治めてきましたが、近年、頂点に君臨したのが双頭のマムージャ族「僭主グルージャジャ」です。
僭主は「簒奪した君主」という意味らしいです。
蕃国も僭主も自ら名乗るにはいい意味ではないと思います……。

サレージャが再現した「グルージャジャ」は、初代トライヨラ連王と僭主グルージャジャを融合させたものらしく、まさに最強の王として立ちはだかる存在になるようです。

バトルコンテンツ内の場所

ジュノ:ザ・ファーストウォーク

ジュノ:ザ・ファーストウォーク

「ジュノ:ザ・ファーストウォーク」で行けるFF11のエリアの解説です。

ジュノ下層

最初はジュノ下層から出発します。
FF11のコンテンツ「デュナミス-ジュノ」のような雰囲気の場所ですが、オリジナルはル・ルデの庭のため、サレージャが大人の事情で変更したと思われます。

ボヤーダ樹

次に訪れる場所はボヤーダ樹と龍のねぐらです。
「ファヴニル」というノートリアスモンスターが出現します。
FF14ではブレイフロクスの野営地に竜のねぐらという場所が存在し、ファヴニルは禁断の地エウレカ:アネモス編に登場します。

ル・オンの庭

続いて、ル・オンの庭とラ・ロフの劇場です。
上空に存在する古代都市で、さまざまなノートリアスモンスターが出現するエリアです。
FF11での「白虎」「朱雀」「青龍」「玄武」は、ル・オンの庭に出現します。
FF14のラ・ロフの劇場ではFF11で「神威(しんい)」と呼ばれているコンテンツと同じく「クリスタルの戦士」5人と対決します。

ズヴァール城

最後に、ズヴァール城と王の間です。
FF11ではたどり着くだけでも大変な場所です。
ここでは、あの有名なボスとの対決になります。

EoV以外でのFF11の共通点

前述の通り、FF11とFF14は開発スタジオが同じなため、共通した世界設定が多くなっています。
その中でもとくに、拡張データディスク「アトルガンの秘宝」は、FF14と同時期に開発されたためか、多くの共通点が見受けられます。

アトルガンの秘宝の要素

アトルガンの秘宝の要素

細かい要素は沢山ありすぎるので、有名どころを一部抜粋して紹介します。
アトルガン皇国の地域は、近東をモチーフにしていて、FF14ではサベネア島(ラザハン)に近い世界設定になっています。
初期から設定があるもので特に有名なのは、「不滅隊」とその隊長の「ラウバーン」です。
不滅隊はアトルガン皇国の青魔道士部隊です。

「ナシュメラ」はアトルガン皇国の聖皇(国家元首)です。
FF14では踊り子クエストでファルシャム一座の座長として登場します。
「ジャルザーン」はナシュメラの父で、前代の聖皇です。
FF14では北部森林ハーミストルでゾディアックウェポンを研究しているラザハン出身の錬金術師です。

「アフマウ」は無手の傀儡師と呼ばれる凄腕のからくり士であり、アトルガンの秘宝のヒロインです。
オートマトンの「アヴゼン」と「メネジン」を連れています。
FF14のアフマウはラザハン星戦士団の団長でしたが、終末の獣との戦いの中、ひっそりと殉職しています。
FF14のアヴゼンは、とある富豪の魔法人形で、中央ザナラーンのリスキーモブのひとつです。
ウルダハ式の魔法人形は、FF11のオートマトンがモチーフです。

トロール族

「トロール族」はアトルガン皇国と敵対している蛮族勢力のひとつです。
アトルガンの「蛮族」という言葉もFF14と似た設定になっています。
FF14の「トロル族」は、北洋の大型の動物です。
命名規則もFF11と同じ「◯ー◯ー◯ー」という独特の名前で一致しています。
しかし、トロル族という種族名を使ってしまったためか、黄金のレガシーでは「ヨカフイ族」として、FF11のトロール族を実装しました。
こちらも命名規則は「◯ー◯ー◯ー」になっています。

アルザダール海底遺跡群

「アルザダール海底遺跡群」は、近東地方の海底に存在します。
各種遺構はFF11とFF14で共通しています。
「アルザダール」はアトルガン皇国の基礎を築いた人物(帝)です。
FF14でのアルザダールはサベネア島を平定しラザハンを建国したアウラ族の初代太守、または太守一族の名字です(実際の太守はヴリトラですが……)。

我々のコリブリ

「我々のコリブリ」というのは、FF11のミームのひとつです。
メリットポイント稼ぎの狩り場のひとつ、ワジャーム樹林でのコリブリの取り合いから生まれた言葉です。
FF14ではギルドリーヴの名前になっていたり、サスタシャのコリブリや、パッチ6.55でウクラマトと行ったハーム島のインスタントバトルのジャイアント・コリブリで一連のネタが使われています。

ひんがしの国

ひんがしの国

「ひんがしの国」はエラジア大陸東端、アトルガン皇国との国境である白帝江を挟んだ東側に位置する国です。
現在はアトルガン皇国と交戦状態にあり、「虚ろ」などの問題も抱えています。
アトルガン皇国は領土拡大を狙う、ガレマール帝国のような国ですが、とくに冒険者と敵対している国ではありません。

FF14のひんがしの国は島国ですが、FF11は大陸東端とその周辺の島々を指す国のようです。
白帝江はFF14でもひんがしの国の井ノ国にあります。

醴泉神社

「醴泉神社」は醴泉島にある神社で、未来の宮司は「イロハ」が務めることになっています。
ひんがしの国自体は実装されていませんが、コンテンツエリアとして醴泉島のみ突入できます。
FF14の醴泉神社は四聖獣奇譚に登場し、エリアのBGMは「Iroha」が流れます。

「テンゼン」はプロマシアの呪縛のストーリーに登場する人物で、「虚ろ」の調査のためにひんがしの国からジュノへ渡来しました。
のちに「イロハ」と関係の深い人物であったことが判明します。
FF14のテンゼンは四聖獣奇譚に登場する人物です。

その他

ネットミームとしての「ソボロ助広」関連が、事件屋ヒルディブランド紅蓮編に組み込まれています。
禁断の地エウレカでは、ゲームシステムやドロップアイテムなどがFF11の要素を大量に用いています。
他にも書ききれないほどの多くの共通点があります。



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